Wireshark導入後にipsendwinが「wpcap.dllがない」で起動しない場合の対処法

Windows PCにWiresharkをインストールした後、パケット送信ツールのipsendwinを起動すると「wpcap.dll が見つからない」と表示され、起動できなくなることがあります。

現在の推奨対処は、古いWinPcapやWin10Pcapを追加することではなく、Wiresharkが採用しているNpcapをWinPcap API互換モードで使用することです。この記事では原因と確認手順を順番に整理します。

結論:NpcapのWinPcap互換モードを有効にする

  1. Wiresharkとipsendwinを終了します。
  2. Windowsの「インストールされているアプリ」でNpcapが入っているか確認します。
  3. Npcapを最新版へ更新するか、Wiresharkの公式インストーラーからNpcapを再インストールします。
  4. インストール画面で「Install Npcap in WinPcap API-compatible Mode」を有効にします。
  5. インストール完了後にWindowsを再起動し、ipsendwinを起動します。

現在のNpcapではWinPcap API互換モードが標準で有効になる構成ですが、既存のWinPcap系ドライバーとの競合や古いNpcapからの更新では、設定が期待どおりにならない場合があります。

なぜWiresharkを入れると起動できなくなるのか

ipsendwinのようなWinPcap API対応アプリケーションは、起動時に wpcap.dll などのライブラリを読み込みます。Wiresharkの現行Windows版は、パケットキャプチャ用ドライバーとしてNpcapを同梱しています。

Npcap自体はWinPcap API互換機能を備えていますが、互換モードが無効、インストールが破損、または複数のキャプチャドライバーが混在している場合、古いアプリケーションから必要なDLLを見つけられないことがあります。

対処手順

1. インストール済みキャプチャドライバーを確認する

Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開き、Npcap、WinPcap、Win10Pcapが複数入っていないか確認します。複数のドライバーをむやみに追加すると、かえって切り分けが難しくなります。

2. 公式のWireshark/Npcapを使う

Wireshark公式WindowsインストーラーにはNpcapが含まれています。Wireshark公式ガイドでも、Windowsでライブキャプチャを行うためにNpcapを利用する構成が案内されています。

Wireshark公式ダウンロード
Npcap公式ユーザーガイド

3. WinPcap API互換モードを確認する

Npcapのインストール時に「Install Npcap in WinPcap API-compatible Mode」が表示された場合は有効にします。このモードでは、WinPcap互換アプリケーションが利用するDLLもシステム側へ配置されます。

解決しない場合の確認項目

  • Npcapのインストール後にWindowsを再起動したか
  • セキュリティソフトがNpcapのドライバーやDLLを隔離していないか
  • 古いWinPcap/Win10Pcapとの競合がないか
  • ipsendwinを一度再インストールしても同じエラーになるか
  • Wiresharkでは正常にネットワークインターフェースを表示・キャプチャできるか

Wiresharkでキャプチャ自体ができない場合は、ipsendwin固有の問題ではなくNpcapの導入・権限・ネットワークドライバー側を先に確認します。組織や会社のネットワークでパケットを取得する場合は、管理者の許可と社内規定も確認してください。

以前の対処法について

この記事では以前、Win10Pcapの追加インストールを案内していました。しかしWireshark公式は現在Npcapを推奨しており、現行のWindows 10/11環境ではNpcapの互換モードを使う方法を優先します。古いドライバーを追加する前に、まずNpcapの更新と設定確認を行ってください。

確認日:2026年7月19日。利用しているWireshark、Npcap、Windowsのバージョンによって表示内容が異なる場合があります。

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