Overleafのローカル環境を構築する方法

必要な準備

  • Dockerがインストールされていること。
  • サーバのIPアドレスが確認できること。

手順

1. Overleafツールキットのクローンと初期化

まず、OverleafのツールキットをGitHubからクローンし、初期化を行います。

git clone https://github.com/overleaf/toolkit.git ./overleaf
cd overleaf/
bin/init

2. 設定ファイルの編集

config/overleaf.rcファイルを編集し、以下の設定を変更します。

OVERLEAF_LISTEN_IP=192.168.11.111 # サーバのIPアドレスに変更
OVERLEAF_PORT=11451              # 任意のポート番号を設定

設定を保存して終了します。

3. コンテナの起動とTeX Liveのセットアップ

次に、Overleafコンテナを起動し、TeX Liveの完全なインストールを行います。

bin/up

コンテナ内に入ります。

docker exec -it sharelatex bash
tlmgr update --self
tlmgr install scheme-full
tlmgr path add
exit

コンテナの状態を保存します。

docker commit sharelatex sharelatex/sharelatex-full:5.2.1

※バージョン番号は実行時期によって異なる場合があります。

4. イメージ設定の変更

再度、config/overleaf.rcファイルを編集し、以下の設定を変更します。

# OVERLEAF_IMAGE_NAMEのコメントアウトを解除し以下の様に書き換える
OVERLEAF_IMAGE_NAME=sharelatex/sharelatex-full

これで設定は完了です。


ローカル環境の利用

ブラウザで以下のURLにアクセスしてください。

http://192.168.11.111:11451/launchpad

初回起動時には管理者アカウントを作成する必要があります。管理者としてログインした後、他のユーザーアカウントを追加できます。


補足情報

  • ローカル環境でOverleafを利用することで、クラウド環境に依存しない安全な環境を構築できます。
  • 必要に応じてポート番号やIPアドレスを変更し、ネットワーク設定を調整してください。

コメント

  1. 助かりました.
    ありがとうございます!